全敗の屈辱からの再起。京大早慶理科大オール合格へ
全敗から京大/早慶/理科大全勝!
青柳の浪人生活は、3月の半ばから始まった。本当は工学部志望
だったが、理科が間に合わず、経済学部への出願の切り替え、
滑り止め含め受験全敗、というのが、2015年度の青柳の大学
入試だった。
初回来校の日に青柳が持参したセンター分析では物理、化学とも
に5割。しかし起業するという夢、京大工学部という第一志望へ
の執念が青柳のエネルギー源だった。中・高と特に学習塾に頼らず
自学でなんとかやってきた青柳にも、絶対に譲れない第一志望の為となれば、東進が必要だった。
まずは英語と数学の高速基礎マスター。センターレベルで英・数は安定していたが、「基礎・基本の徹底」の為に3月中に英単語・英熟語・英文法はすべて終えた。数学計算演習も数Ⅰ~数Ⅲまで、4月上旬には基礎レベルを終えた。並行して講座の受講。現役時に間に合わなかった物理はほぼゼロからのスタート。基礎を頭に叩き込み、夏には8割、センター本番では9割にまで伸ばした。
毎日登校、毎日受講、毎日高速基礎マスターを重ね、全国統一高校生テストでは英語満点。京大模試もA判定が出た。現役時には得られなかった確かな結果が、さらに青柳のやる気を後押しし、そのペースが衰えたことはなかった。
280コマという膨大な受講コマをすべて修了したのは6月。初夏から秋までは、センター過去問を徹底的に演習した。本試験は勿論、大問別の演習で弱点である英語の第2問などを対策。秋からは京大の過去問演習。得意であり得点源とする数学は、文系学部・理系学部すべてを2回以上こなした。演習を進めると、化学の理論分野の弱点が露呈。センター後も標準レベルの化学を100問こなし、二次に備えた。
現役時煮え湯を飲まされた早慶理科大は全勝。これ以上ない準備のもと、青柳は京大二次の会場へ向かった。
合否が出る前から、青柳には合格の確信があった。浪人生活でやり切った大量の演習、投資した莫大な時間が自信につながった。
「大吉先生の数学にメンタルを鍛えられたし、宮内先生の物理があったから、京大の入試に立ち向かえた」合格の報告の時に青柳はこう振り返った。